Column
フォロワーが増えない時代の
SNS KPIの考え方
投稿は続けている。内容も悪くないと思う。それなのにフォロワーが増えない——。 担当者としては、社内に報告する数字が弱く、不安になるところです。 ただし近年、SNSの利用者はクリックもフォローもしなくなりました。 この記事では、その前提で何を指標に置くべきか、 そして社内の報告をどう組み立てるかを整理します。
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利用者は、クリックも
フォローもしなくなりました
これはあなたの会社のアカウントだけの話ではなく、 ソーシャルメディア全般に言えることです。
利用者のリテラシーが上がったことと関係しています。 スマートフォンを10年以上、長ければ15年使っている人がほとんどで、 SNSの使い方も、広告の見分け方も、十分に分かっている。 その結果として、以前と比べてユーザーは本当にクリックをしなくなり、 フォローもしなくなりました。
運用する側からすると、これはかなり厄介な変化です。 投稿を続けていても数字が動かない。 自社の投稿がきちんと見られているのか分からない。 そして社内に報告する数字としても、どうしても弱くなってしまう。 不安を感じるのは当然です。
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ただし、
見られていないわけではありません
ここが重要なところです。フォローされないことと、見られていないことは別です。
盛り上がっている投稿があれば、これまで通りきちんと見られています。 リアクションもするし、コメントを残すこともある。 コメントを残さなくても、コメント欄を開いて他の人のコメントだけを読む といった行動も引き続き見られます。
つまり、関心は動いているのに、フォローという形に変換されていない というだけなのです。
さらに前の段階の話として、広告や投稿で興味を持った人は、 そのアカウントのプロフィールと過去の投稿を必ず確認しています (詳しくは広告の前にアカウントを整えるべき理由をご覧ください)。 フォローボタンは押していなくても、見て、判断しているのです。
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それでもフォロワー数が
無意味にならない理由
では、フォロワー数は追わなくていいのか。実はそう単純でもありません。
少し不思議なことですが、SNSの利用者は、 自分は他のアカウントをあまりフォローしないにもかかわらず、 フォロワーが少ないアカウントを見ると「影響力がないのではないか」と感じてしまう という傾向があります。素直な反応として、そう受け取られてしまうのです。
つまりフォロワー数は、成果を測る物差しとしてより、 信頼を示すシグナルとして機能しているということになります。 伸びにくいのに、少ないと不利に働く。ここがSNS運用の難しさのひとつです。
だからこそ、フォロワー数は「中長期で緩やかに積み上げるもの」と位置づけ、 日々の運用の良し悪しは別の指標で判断する、という切り分けが必要になります。
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代わりに見るべき指標
フォローという行動が起きにくくなった以上、 実際に起きている行動を拾いにいく必要があります。
- 保存数
- 後で見返したいと思われた証拠であり、 フォローより一段深い関心を示します。 役に立つ情報を発信できているかの手がかりになります。
- シェア数
- 誰かに教えたいと思われたということ。 自社のアカウントの外へ広がる数少ない経路であり、 新しい接点をつくる力を測れます。
- プロフィールへのアクセス数
- 投稿を見た人が「この会社は何者か」を確認しに来た数です。 受け皿が機能しているかを測る入口にあたります。 ここが多いのに次につながらない場合、プロフィールの改善余地があります。
- リーチのうちフォロワー以外の割合
- 新しい人にどれだけ届いたか。 認知の拡大を目的にしているなら、フォロワー数そのものより この比率のほうが目的に合った指標です。
- 投稿を継続できた本数
- 成果指標ではなく活動指標ですが、必ず持っておきたい数字です。 SNSは短期で効果が見えにくいため、 結果が出るまでの期間を支える基準が必要になります。
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社内報告を3層で組み立てる
フォロワー数の増減だけを報告すると、施策の良し悪しが伝わりません。 次の3層に分けると、判断材料として機能するようになります。
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第1層
活動量
今月、予定通り投稿できたか。 続いていること自体を評価する層です。 ここが崩れていれば、他の数字を見ても意味がありません。
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第2層
反応
保存・シェア・プロフィールアクセス・非フォロワーリーチ。 発信の内容が届いているかを測る層です。 投稿ごとの差を見て、次の企画に反映します。
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第3層
事業への接続
問い合わせ・来店・指名検索のきっかけになったか。 ヒアリングでも構いません。 SNSが売上とどうつながったかを言葉で残します。
この3層で報告する体制をつくるには、 目的と成果の基準を社内で持っておくことが前提になります。 ここが曖昧なままだと、施策を続けるべきか止めるべきかの判断を 自分たちで下せなくなってしまいます (運用を外部に任せている場合は特に注意が必要です。 詳しくはSNS運用代行のデメリットをご覧ください)。
そして第1層の「活動量」を安定させることが、すべての土台になります。 「咲々Social(サクサクソーシャル)」は、 AIによる企画提案とプロへの制作依頼で、 投稿を出し続ける負担そのものを軽くするサービスです。 月額5万円(税別・制作クレジット込み)で、毎月500クレジット=投稿約5本分が含まれます。
FAQ
SNSのKPIに関する
よくあるご質問
フォロワー数はKPIとして意味がないのですか?
意味がなくなったわけではありません。SNSの利用者は、自分ではあまりフォローしないにもかかわらず、フォロワーが少ないアカウントを見ると影響力がないと感じる傾向があります。信頼のシグナルとしては今も機能します。ただし、日々の運用の良し悪しを測る指標としては反応が鈍く、単独で追うのは適していません。
フォロワーが増えないのは投稿が悪いからですか?
必ずしもそうではありません。近年はSNS全般で、利用者がクリックもフォローもしなくなっています。盛り上がっている投稿は見るし、リアクションもするし、コメント欄を開いて読むこともある。見てはいるけれど行動には表れにくい、というのが現在の状態です。
代わりに何を見ればよいですか?
保存数、シェア数、プロフィールへのアクセス数、リーチのうちフォロワー以外の割合など、実際に利用者が起こした行動を示す指標が有効です。合わせて、投稿を継続できているかという活動量の指標も持っておくと、成果が出るまでの期間を支えられます。
社内にはどう報告すればよいですか?
フォロワー数の増減だけを報告すると、施策の良し悪しが伝わりません。活動量(投稿できた本数)、反応(保存・シェア・プロフィールアクセス)、そして事業への接続(問い合わせや来店のきっかけ)の3層に分けて報告すると、判断材料として機能します。
まとめ
まとめ
SNSの利用者はクリックもフォローもしなくなりました。 けれども見てはいます。 盛り上がっている投稿は読まれ、リアクションもされ、コメント欄も開かれています。 関心が、フォローという形に変換されなくなっただけです。
一方でフォロワー数は、少ないと「影響力がない」と受け取られる 信頼のシグナルとしては依然として機能します。 中長期で積み上げるものと位置づけ、 日々の判断は保存・シェア・プロフィールアクセス・非フォロワーリーチで行いましょう。
社内報告は、活動量・反応・事業への接続の3層で。 そして何より、第1層の活動量を止めないことが土台になります。